1.クレーン減速機の油漏れ部分:
① 減速機ボックス、特に縦型減速機の接合面は特に厳しい。
② 減速機の各軸のエンドキャップ、特にスルーキャップの軸穴。
③ 観察孔の平らな蓋のところ。
2. 油漏れの原因分析:
① ボックスの接合面がザラザラしていて、接合が厳密ではありません。
② ボックスが変形し、それに伴って接合面や軸受穴も変化し、隙間が生じます。
③軸受カバーと軸受穴の隙間が大きすぎて、カバー内の戻り油溝が詰まっている。シャフトとカバーのシールリングが経年劣化して変形し、シール効果が失われています。
④ オイル量が多すぎる(オイル量はオイルニードルの目盛りを超えないようにしてください)。観察穴の接合面に凹凸があり、シールガスケットが破損または欠落しており、シールがしっかりしていません。
3. 油漏れ防止対策:
① 減速機の接合面は密着していることを確認し、金属面には技術基準を満たすシール剤を塗布してください。
② ベース接合面に戻り油溝が開いており、流出した油は戻り油溝に沿ってオイルタンクへ戻ります。
③ ボックス接合面、ベアリングエンドカバー穴、サイトオイルカバー等の油漏れ箇所に液体ナイロンシーラント等のシール剤を塗布します。
④ シャフトやカバー貫通穴などの相対回転を伴う面にはゴム製シールリングを使用します。
⑤ 季節により気温が変化するため、法規制に応じて適切な潤滑油を選択する必要があります。
⑥ 低速減速機には二硫化モリブデンを潤滑剤として使用しており、油漏れがありません。
投稿日時: 2024 年 3 月 12 日